この記事は2024年7月に書かれたものです。最新情報ではない場合もあります。
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2024年6月にzkSyncのガバナンストークンであるZKのエアドロップがありました。
zkSyncのエアドロップを狙った人の中には1年~2年以上待った人もいると思いますが、ようやくzkSyncから解放される形となりました。
ZKのエアドロ後は、Scrollへエアドロップハンターが移行しています。
Scrollもこれから1年以内にはエアドロップの可能性があり、zkSyncのエアドロ資金を元手に移行するハンターが多いかなっと言う印象です。
今回はScrollにおけるエアドロップ戦略について自分の考えを紹介します。
Scrollは資金がある程度必要である
Scrollは現在Scroll Sessionsと呼ばれるキャンペーンを開催中です。
Scroll SessionsではMarksと呼ばれるポイントを貯める必要があります。
これは実質ポイント制のエアドロキャンペーンですね。なので、Marksを貯めることで将来のエアドロに直結すると考えていいです。
このMarksですが、Scroll上に資産を預けている資金が大きいとMarksが貯まる速度も速いです。
つまり、Scrollのエアドロでは長期間に渡り資金をScroll上に預けていることが大事です。
資金規模はどのぐらいがいいか?
自分の経験としてはおおよそ3,000~5,000ドル規模の資産を持続してエアドロ対象のチェーンに預けていればある程度のエアドロが貰えると思っています。
過去にはArbtrium, zkSyncがその手法で、エアドロとしては上位のランキングにインできました。
Scrollもおおよそ3,000~5,000ドル規模の資産を持続してScroll上に預けていればまずまずの成果が得られるとは思いますが、現在Scrollのエアドロキャンペーンはやや中盤に差し掛かっていると考えて良いので、もう少し資金を出せる人は最低でも4,000~6,000ドル規模がいいと思います。
なお、参加するのが遅ければ遅いほど、すでに参加している人との差が生まれるので、差を埋めるためには資金規模で勝つ必要があります。
Session OneではレンディングとDEXの組み合わせが一番
現在開催中であるScroll Session OneではDEXまたはレンディングのプロジェクトに参加することでMarksの貯まる量が増えます。
レンディングまたはDEXのどちらかに参加するだけでもMarksは貯まりますが、ベストなのはレンディングサービスとDEXになります。
なお、現在はAave, Rho Market, Ambient, NURIなどが対象ですが、今後は対象プロジェクトが増える予定です。
どのプロジェクトに資金を預けるのがよいか?
さて、ここからがScrollのエアドロについての本質的な話になってきます。
まずここまでのScrollのエアドロについてまとめると
- Marksを貯めるには中長期に渡り資金を預ける必要がある
- 資金規模は今からなら4,000~6,000ドルは欲しい
- Sesson One対象のプロジェクトを利用する
中長期に渡り資金を預けるとなると、怪しいプロジェクトにはお金は預けたくないです。
例えば、Scrollの初期にはSkydromeと呼ばれるプロジェクトがあって、流動性(LP)の供給を行うと高APYで独自トークンのSKYが貰えるキャンペーンがありました。
今考えると結構怪しいプロジェクトと言いますか、Scroll初期にしては中々高リスキーなキャンペーンでした。
このキャンペーンによって一時はSkydromeはScroll上の中でも上位のTVLを持つほどでしたが、現在ではかなりTVLが下落していますけどね。
自分は高APYに釣られてLPの供給をしましたが、このような高APYで人を集めるようなプロジェクトは正直おすすめしません。
中長期でお金を預ける場合、プロジェクトが高APYを維持できることはほぼないので、100%以上のAPYがあった時は疑ったほうがいいでしょう。いつかプロジェクトが破綻する可能性もあります。
話が逸脱しましたが、プロジェクトの選定は人によって好みが分かれますが、Skydromeのような高APYを提供していたプロジェクトなどは自分は人におすすめは出来ないと考えています。
今回はある程度人におすすめ出来て、現在お金を預けているプロジェクトを元に紹介します。
Aave – Scroll
Aaveはお金を預けて、その資金を担保にお金を借りるレンディングサービスの老舗です。
AaveはOptimism, Polygon, ArbitrumなどのL2への事業展開しており、幅広いチェーンで利用ができます。
老舗であり利用者も多いのでおすすめできるプロジェクトになります。
利用する場合はETHやUSDCを預けて、それを担保にETHを借りるのが一般的な利用となります。
Scroll Sessionではレンディンサービスに預けた資産がScroll SessionのMarksを貯める対象となるので、より多くの資金を預けることでMarksを貯めることができます。
下記の画像は自分が実際にAaveを利用している画面になります。
この画像では0.85ETHと8,100USDCをSupply(預けて)、1.79ETHをBorrow(借り)ています。
Health factorが1.48と書かれていますが、これが1以下になると清算対象となります。
はじめて利用する人は1.5以上、できれば1.6~1.8を維持することをおすすめします。
Health factorが低下してきたら、借りている資産をRepay(返金)すれば大丈夫です。
全額返金ではなく一部返金もできるので、定期的にHealth factorをチェックしましょう。
Ambient – Scroll
AmbientはBlast, Scrollなどでサービスを提供しているDEXです。別名エアドロキラーとしても有名で、今後エアドロを行いそうなチェーンにサービスを提供することが多いです。
Ambientは2024年7月現在の段階ではScroll上でのTVLは4~5位の規模で、Scroll上では人気のあるプロジェクトになります。
まだAmbientはトークンを発行してないので、Ambientを利用することでAmbientとトークンとScrollのトークンの二重取りが出来ます。
Blastのエアドロキャンペーン時にはお世話になりましたが、流動性提供は集中流動性となっており、初心者のエアドロハンターにはやや面倒な部類になります。
例えばETH/USDCのLP供給をする場合に最低価格~最大価格を決めてそのレンジ内でのみLP供給する設定をします。
上記の画像の場合だと最低レンジはETH=$3077, 最大レンジはETH=$3,760です。このレンジ内でETHの価格が上下する場合はレンジ対象なのでLP供給が維持されます。
集中流動性メリットはレンジ内限定となるものの、APYは5~10%以上を維持できるので比較的高APYでLP供給ができます。デメリットはレンジから外れた場合は再度LP供給の再設定をする必要があります。
※LP供給外になった場合にMarksの対象となるのかは分かりませんので、知っている人がいたら教えて下さい!
Scroll SessonではLP供給した資産もMarksの対象となります。また、集中流動性を利用した場合のMarksの貯まり方はレンジが狭いほどMarksの貯まる量が多いとされています。
実際にどのぐらいの違いがあるか分かりませんが、レンジを現価格の5~10%以内で設定すると比較的Marksが貯まりやすいです。
基本はAaveとAmbientを使えば十分
さて、AaveとAmbientと2つのプロジェクトを紹介しましたが、基本的にこの2つのプロジェクトを使っておけば十分です。
他だとレンディングサービスだとRho Markets、DEXだとNURIがおすすめですが、AaveとAmbientよりは信頼性が少し落ちます。
なので、正直AaveとAmbientを利用しておけばMarksは十分貯まります。
もし追加でプロジェクトを触りたい時にRho MarketsとNURIを試してみるのもいいと思います。
Rho Marketsのリファリンクをご紹介するので、追加でお触りを検討中の人は下記より参加してみて下さい。
今後Scroll Sessionが進行すると他のプロジェクトも触る必要が出てきますが、その場合はまた記事にて紹介する予定です。
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